平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
当社は「創造性に富む金属材料、生産技術、加工技術を培い、独創的な金属材料を創製して先端技術の基盤を支える」ことを経営理念として掲げ、当社独自の耐熱耐腐食鋼などの特殊合金を製造し、とりわけ熱を加えても膨張しない『低熱膨張合金(インバー合金)』のトップメーカーであります。インバー合金はナノレベルの精度が必要とされる半導体製造装置、FPD(液晶・有機ELパネル)製造装置の中核部品として使用され、半導体の成長と軌を一にして成長して参りました。
また、近年ではマイナス270℃からプラス400℃まで、広範囲な温度に対応できるインバー合金を開発し、お客様の様々な用途に対応できるインバー合金を提供しております。
このような独自の特殊合金の開発、製造を支えている基盤は、100人規模という少数の会社ながら10人の研究員(5人が博士)を擁する研究開発部門、当社独自のスラグ精錬法による高品質な鋳鋼製造技術、その精錬法に裏打ちされ、大手鉄鋼メーカーとの協業による高度な鍛鋼技術であります。
また今後、鋳鋼品、鍛鋼品に加え、複雑形状・軽量化製品に適した3D積層造形品の3本柱を構築して参ります。
半導体関連の需要は、AI、データセンター等が大きく伸びると予測されます。それに加え、当社は半導体製造装置の海外メーカーへの参入を目指すとともに、航空関連のCFRP(炭素繊維強化プラスチック)用の金型、耐熱耐腐食鋼等による環境関連にもウイングを広げて行きます。
長期的には、昼夜の温度差が激しい宇宙空間でもインバー合金のニーズが見込まれます。また、地球温暖化の中で注目されている水素関連においても極低温用インバー合金の活用が期待されています。
当社は創立80周年(2029年)に向けて売上100億円、経常利益15億円、配当株式2分割後45円(分割前90円)という野心的目標を掲げて会社一丸となって前進していく所存です。
このように、すべてのステークホルダーとりわけ株主の皆様に御満足いただける会社を目指して参りますので、なお一層のご支援をお願い致します。